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【第十巻】酒と酒器

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瓶子・銚子・提

瓶子

瓶子(へいし)

現在でも神饌具として使われている瓶子は、古く「延喜式(えんぎしき)」に記載があり、中国宋時代の酒瓶であった梅瓶(めいびん)が渡来したのが始まりでした。磁器だけでなく漆器でも製作され、鎌倉から室町時代にかけて作られた根来塗(ねごろぬ り)の朱漆(しゅうるし)瓶子が有名です。
神饌具として使われただけでなく、平安・鎌倉時代には、徳利類が普及するまで酒宴や生活に使用されました。


銚子

銚子

現在「ちょうし」と呼ばれている小徳利は、本来の「ちょうし」ではありません。本来の「ちょうし」は、宮廷行事の祝宴で使われた長柄の付いた金銅製の金属器で、片口のものと両口のものとがあります。後には漆器(しっき)でも作られるようになりました。


提

提(ひさげ)

提は銚子に酒を注ぐ銅製、金属製あるいは漆器製の容器で、普通は弦状の可動式把手が付いています。儀式用の酒つぎの他、日常生活で湯・汁などに広く利用されました。

鉄銚子

桃山期には提に蓋を付けたものも現れ、江戸前期には酒つぎに使われ、銚子と呼ばれるようになりました。後期料理の形式が整うにつれ、鉄製で蓋付きの銚子も見られるようになりました。
本格的料亭の現れた享保〜明和頃より鉄銚子は錫・漆器になり、さらに磁器が一般 の生活用品にまで広まった天保年間には、宿場・盛り場の飲食器はほとんど磁器となり、染付または色絵の銚子と変わりました。


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