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【第十巻】酒と酒器

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徳利(一)

大徳利

大徳利

「とくり」の語源は韓国語とされ、室町頃からの呼び名です。形は先に述べた瓶子から変わってきたものです。酒・酢などの液体または穀物を入れる容器として、人々の日常生活と深く結びついていました。しかし今日では徳利と言えば酒用に限られるようになっています。
古くは錫製徳利が正式に用いられ、今日でも三月の雛祭りに並べられます。
陶製のものは備前・丹波・瀬戸などの古窯で焼かれました。
大きさは一升から三升入りの今で言う大徳利ですので、直接盃に注ぐためのものではありませんでした。


燗徳利

燗徳利

江戸時代が下るにつれて焼物も発達し、特に磁器の一般化に伴いその紋様・絵付けが進歩しました。徳利も次第に小さくなり、天保頃からは一合〜二合入りのいわゆる燗徳利となり、酒席に直接登場してきました。そして燗徳利から盃に注いで飲むようになり、紋様も染付から色絵と変わりました。

なお複雑なことに、明治になって燗徳利のことを銚子と言うようになり、現在料亭などでは「お銚子何本」と注文するのが普通 です。名と共に姿も変わり、二合入りから一合、さらに戦後は八勺か七勺と小さくなりました。
酒は燗鍋(後述)で燗をして銚子に入れたり、燗徳利を鍋または銅壺(どうこ)に入れて湯煎をしました。そして徳利の下に置く四角い箱型の徳利袴が燗徳利と共に使われ始め、現在は美しい塗物になっています。


お神酒徳利

お神酒徳利

神前に供える瓶子と共に江戸中期から末期にかけて、細い鶴首のお神酒徳利があります。その模様は、これ以上めでたい図柄はないと思われるほどおめでた尽くしの絵が描かれているものが多く見られます。

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